「子どもに空手を習わせたい」という方も多いと思います。
空手を含めた「武道」は子どもの習い事人気ランキングでもTOP5に入っているので、気になっている方もいるのではないでしょうか。(参考にしたランキングはこちら)
空手は何歳から始められるの?
道具をそろえるのはどれくらいかかる?
月謝、料金はどうくらい?
などなど、分からないことがたくさんあると思います。
今回は、実際に空手を習っている長女の話も踏まえて、空手を習うことのメリットや注意点を解説してきます。
長女は年中の終わりごろから空手を習い始め、約2年半継続しています。
娘と一緒に私も空手を習っています。
「空手」と言っても色々あります
まず、一言に「空手」と言っても流派によって全く異なります。
大きく分けると「伝統派空手」と「フルコンタクト空手」に二分されます。
同じ空手と言えども、伝統派空手とフルコンタクト空手では大きく違うのでご注意ください。
私も全く知りませんでした…
伝統派空手
伝統派空手は、伝統技術に基づいて試合や練習を行います。
試合(組み手)も重要ですが、技の型(決まった手順の演武)も重視されます。
組み手は寸止めとなっており、基本的に相手に触れることはありません。
組み手でも直接触れることがないので、フルコン空手よりも安全で、恐怖心を持たずに済むことがメリットです。
伝統派空手の組手は下記をご覧ください。
フルコンタクト空手
フルコンタクト空手は、実践空手とも呼ばれ、直接打撃の練習や試合を行います。
技の型の練習もありますが、実践(組み手)を重視した空手です。
小中学生では、ヘッドギアやグローブなどの防具をつけて組み手を行います。
私と娘が習っているのはフルコン空手です。
フルコンタクト空手の組手の様子は下記をご覧ください。
伝統派空手とフルコンタクト空手どっちがいいの?
伝統派空手とフルコンタクト空手どっちがいいの?
と思う方も多いと思います。
一概にどちらが良いとは言えないませんが、特徴をまとめると次のとおりになります。
- 基本的に組み手も寸止めなので恐怖心を持たずに済む
- 型の練習も重視され、姿勢や機敏な動きなど細やかな身体操作が身に付く
- 「組み手がしたい!」という子どもには不向きかも
- 型よりも組手が重視されることが多い
- 恐怖心や痛みに耐える根性が身に付く
- 「組み手はしたくない、痛いのは絶対にいや」とう子どもには不向き
どちらの方が子どもに向いているか、どちらの方がやりたいか、あらかじめ確認しておきましょう。
空手は何歳から始められるの?
各道場によって、最少年齢は決まっているかと思いますが、4歳以上が1つの目安になります。
長女も5歳(幼稚園の年中の終わりごろ)から空手に通っています。
道場にもよりますが、いきなり組手をすることはなく、基本動作やミット打ちから始まります。
組手も、年少者や初心者には加減してくれるので、大きな心配は必要ないと思います。
幼年の部(小学生未満)の試合もあるので、4~5歳から空手を始めたとしても、おかしなことは全くありません。
空手を始めるときに必要なもの
空手を始めるときに必要なものはおおむね次のとおりです。
- 空手着
- サポーター(防具)
- 金的ガード※男の子
道場によっては、指定された空手着があることもあります。
サポーターも、伝統派空手とフルコンタクト空手では全く異なるので、道場で確認してから購入しましょう。
ちなみに、空手着とサポーターを購入する場合、目安として12,000円~15,000円程度必要になります。
個人的にはメルカリ等で安く購入するのがおすすめです。
子どもはすぐに大きくなるし、長続きしない場合もあるので…。
メルカリなら、空手着とサポーターで合わせて6,000円前後で揃えられることもあります。
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その他、家でも練習をしたい場合は、ミットを購入することをおすすめします。
我が家でも休みの日などにちょこちょこ練習しています。
メルカリなら安いもので2,000円くらいから買えるので、ちょっとした遊び道具としてもおすすめです。
週1回の限られた練習時間では、上達にも限界があります。毎日10分でもいいので、ストレッチやミット打ちをすることが上達への近道です。
ウチでも土日などに自宅で練習をしています。
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空手の月謝、料金はどれくらい?
子どもの空手の月謝、料金は1カ月3,000円~5,000円前後であることが一般的です。
その他、昇級審査などを受ける場合は5,000円程度が必要になります。
必ずしも昇級審査を受ける必要はありませんが、白帯から始まって少しずつ昇級(帯が変わっていく)のは1つのモチベーションにもなります。
空手の試合に参加する場合は、大会参加費として5,000円ほどかかります。
大会の参加については個人の判断となる道場が多いと思うので、大会に出場しない場合は必要ありません。
試合に参加しなければ、比較的リーズナブルな習い事だと思います。
空手を習わせる5つのメリット
実際に長女に空手を習わせて&私自身も習ってわかった5つのメリットを紹介します。
礼節が身に付く
空手はまさに体育会系の習い事です。
道場に入るときに挨拶、帰るときもしっかりと挨拶をしないといけません。
私たちの子どもの頃の学校教育と、今の学校教育では大きく異なっていると思います(良くも悪くも)。
その中で、礼節を厳しく学ぶことは貴重な機会であると1人の親としては感じています。
令和の時代には稀有な教育環境です。
体幹が鍛えられる、柔軟性が身に付く
空手はパンチやキックなど体全体をつかった全身運動です。
型などの練習で体幹も鍛えられ、ストレッチなどの柔軟も行います。
これらは空手だけでなく、他のスポーツでも活かすことができるので、子どもが成長して他のスポーツに興味を持った時にも必ず役になちます。
精神的に強くなる
空手、特に組手は痛みや恐怖に立ち向かう強さにつながります。
人生においては、イヤなことや困難なこと、辛いことなどが必ず起こります。
それ際に大事なことは、つまずいても立ち上がること、諦めない強さだと思います。
空手が上手くなることも大事ですが、この「心を強くする」ことが何より大事だと思います。
無理強いするのは禁物ですが、壁をのり超える強さは大人になっても必要な能力です。
集中力が身に付く
空手の練習は、気を抜くとケガをしてしまう可能性もあります。
ボーっとしていると相手のパンチやキックをまともに受けてしまうことになります。
相手の動きを見て、ガードするのか避けるのか瞬時の判断が必要になります。
また、型の練習では、先生の説明や動作をしっかり聞いていないと、どのように動いていいか分かりません。
空手の型は、決まった動作を演武する必要があり、集中力+記憶力も鍛えることができます。
意外にも、体だけでなく頭も使います。
緊張に強くなる
空手教室/道場では、定期的に昇級審査が行われます。
最初は白帯から始まりオレンジ帯、青帯など級が変われば帯の色も変わります。
昇級審査の内容は各道場によって異なりますが、おおむね「型の審査+組手」となります。
型の審査では、審査員のほか他の子どもたち/保護者も見守るなか、1人または少人数で型の披露を行います。
小学校低学年で、これだけ緊張感を味わえる機会はなかなかありません。
昇級審査は練習の1つのモチベーションになります。
私も昇級審査を受けましたが、かなりドキドキします。
空手を習うときの3つの注意点
「よし!やっぱり子どもに空手を習わせてみようと思っている方もいるかもしれません。
空手を習うにあたって注意してほしい3つのポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
流派に気を付ける。見学に行く。
前述のとおり、空手には大きく分けて「伝統派空手」と「フルコンタクト空手」があります。
型の練習もしっかりやりたい、あまり痛いのは嫌⇒伝統派空手
組手をガッツリやりたい⇒フルコンタクト空手
上記を念頭において、道場/空手教室の見学に行きましょう。
見学に行くことで、道場の雰囲気や年齢層などを確認することもできます。
空手教室は、基本的に見学を受け付けてくれているところが多いです。
昇級試験が行われていることもあるので、あらかじめ連絡してから見学に行きましょう。
スポーツ保険に入っているか確認する
空手教室/道場に通うにあたって、スポーツ保険に入っているかどうか確認しましょう。
スポーツ安全保険なら、子どもであれば年間1,000円程度で保険に入ることができます。
不慮のねん挫や打撲など、スポーツにはケガがつきものです。
検討している空手教室/道場がスポーツ保険に入っているかどうかはあらかじめ確認しておきましょう。
個人で入れるスポーツ保険もありますが、1カ月で3,000円程度必要となることが多いです(高い…)
合う/合わないが大きい
空手は、合う/合わないが大きいスポーツです。
そもそも、日常生活のなかで、「人を殴る、蹴る」という状況はほぼありません。
いくら空手の練習中とは言え、殴る/蹴るという行為に抵抗を持つ子どもがいても全く不思議はありません。
体格に恵まれていても、性格上の合う/合わないの要素が大きく出ます。
直接打ち込むことが少ない「伝統派空手」の方が、抵抗は少ないかと思います。
まとめ:子どもが空手を習うメリット
「精神力を鍛えたい」「礼儀を学ばせたい」などの理由で、空手教室に通わせたいと思う方も多いです。
空手教室/道場に通うことで、礼節や体幹などを鍛えることができ、学校や家では学ぶことができない経験ができます。
しかしながら、空手は合う/合わないが明確に出るスポーツでもあります。
子どもと一緒に見学に行ったり、無料体験に参加してから通うかどうかを判断しましょう。
親のエゴで通わせることがないよう気を付けましょう。
空手は野球やサッカーと比べると、必要な道具も少なく、費用も少ないです。
道場によっては親子で通うこともでき、親子のコミュニケーションが増えるきっかけにもなります。
私も長女といっしょに通っています。
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